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土曜日, 10月 24, 2020

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私は小学3年のときから、都内の名門中学に入学するために勉強してまいりました。念願かなって志望校に合格し、進学しましたが、私はそこで人生の目的を見失い、完全に燃え尽きたようになって日々を過ごすようになってしまいました。

 人生の転機は、中2の時に訪れました。私は母に連れられて、教会に行くようになりました。最初はいやでした。というのも、私の通っていた中学校は仏教主義で、教会に行くということは、なんだか母校を裏切るような気持ちになったからでした。

 そんな私を教会に引きつけたものは、日曜学校の中高生科でした。私の中学校は男子校で、思春期の男子にとってその環境はある面できついものがあり、女の子の友達が欲しかったのでした。それで私は中高生科に通いはじめ、毎週日曜日には歳の近い異性たちと過ごし、教会に居場所を見いだせるようになりました。

 そんな中高生科に、目立つ女の子が通っていました。「明子」という名前で、「あっこちゃん」と呼ばれていました。彼女はダウン症で養護学校(特別支援学校)に通い、からだのあちこちに重い障害を抱えていました。しかし、彼女はとても喜んで、日曜学校に通いつづけていて、私はいつしか、彼女の喜びはどこから来るのだろうか、と思うようになりました。

 ある日のこと、日曜学校の先生があっこちゃんに、聖書に関して質問をしました。あっこちゃん、どう思う? 具体的な質問の内容は忘れましたが、何と答えたかは今でもはっきり覚えています。「うーん、私は神さまが好きだから……。」

 私はあっこちゃんのこのひとことに衝撃を受けました。こんなにも弱く見える彼女を生かしている存在は、実在する……そのことが一瞬にして分かったのでした。私はあれから数えきれないほどの、牧師や宣教師たちのメッセージを聴いてまいりましたが、神さまの実在ということに関して、これほどのインパクトを人生に及ぼしたことばには、いまだに出会っていません。

 それ以来、私は聖書を真剣に読むようになりました。それまでは母に言われていやいや義務的に読んでいたものでしたが、あっこちゃんを生かす神さまのことばなら自分のことも生かすはず、と、食らいつくように聖書を読みはじめました。そうして読み進めているうちに、福音書はイエスさまの十字架の場面になり、私の人生を決定づけたみことばに出会いました。

 ……そのとき、イエスは言われた、「父よ、彼らをおゆるしください。彼らは何をしているのか、わからずにいるのです」。(ルカによる福音書23章34節)……

 イエスさまがまことの神の子なら、ご自身を十字架につけるような者どものことなど、すぐにでも天から火を呼び下して滅ぼしてしまわれてもよかったはずです。いえ、彼らはそうなるべきでした。しかしイエスさまは、神の子をこのように扱う人間どもに御父がかぎりなく注がれる怒りを、十字架の上で両手を広げて受け止められ、人を御父の怒りからかくまってくださいました。私はこの箇所を読んで、何をしているかわからない罪人とは、ほかならぬ自分のことだと教えられました。周りの大人たちに何を言われても、勉強する気も起こらない、ひまつぶしのように日々を過ごすだけの怠け者……そんな自分は神に赦されることはない、と、ずっと思っていました。しかしイエスさまはそのような者のために、十字架の上で祈ってくださったのでした。私はこのみことばを読んだ瞬間、このお方、イエスさまこそ、私が生涯お従いすべきお方だと、しみじみ思ったのでした。私はそこから、神さまのために生きる生き方へと人生が変えられていきました。

 あれから30年以上の月日が経ちましたが、私は牧師にならせていただき、聖書のことばの豊かさを、足りないなりに人様に話させていただく者となりました。しかし、人様より前にまず私自身が、この聖書のことばにお従いすることは何にもまして素晴らしいと、具体的に体験し、証しする生き方を日々してまいりたいと思います。

武井俊孝(保守バプテスト同盟 水戸第一聖書バプテスト教会 牧師)

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