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土曜日, 10月 24, 2020

「愛と信頼の距離」

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「愛と信頼の距離」  洪 伊杓 (山梨英和大学 宗教主任・准教授)

  だが、あなたがたが散らされて自分の家に帰ってしまい、わたしをひとりきりにする時が来る。いや、既に来ている。しかし、わたしはひとりではない。父が、共にいてくださるからだ。これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。(ヨハネによる福音書16章32節~33節)

  今年(2020年)の3月末から山梨に単身で赴任した私は、誰もいない部屋に一人座り、孤独であったイエス・キリストを思い浮かべました。しかし、イエスは決して独りではないとおっしゃいます。父である神が共におられるので、苦難の中でも平安を得ることができると。わたしたちは今「社会的距離(social distancing)」をとりながらウィルスから互いを守ろうとしています。高速道路で安全な車間距離(safe distancing)が互いの命を守るように。わたしたちは今、一時的に危険な高速道路を走っているのかもしれません。

  キリスト教において、礼拝はイエスさまの受難を共にする行為でもあります。社会的距離をとるというつらい行いは、他者をウィルスとみなすならば、分断、孤立、敵対を表します。しかし、この苦しみが他者の命を守り、生かす行為とみなした時、苦難を克服し共同体を回復する尊いイエスさまの教えを実践することになるでしょう。心の持ち方が大切な時です。

Mending Wall BY ROBERT FROSTk
Mending Wall BY ROBERT FROST

  アメリカの国民詩人であるロバート・フロスト(Robert Frost)の「塀をなおす」(Mending wall)という詩があります。その中に「良き塀こそ良き隣人を作る」(Good fences make good neighbors)という一節があります。高い塀は互いを分かつが、低い塀は互いに対する尊重と信頼を築くというのです。レバノンのクリスチャン詩人であるハリール・ジブラーンは、「親しい者と共にいる時でも距離を置け。風をあなたがたの間で躍らせろ。…共に立て。しかし、近づきすぎるな。会堂の柱は離れ離れに立ち、樫と杉は互いの影の中で育つことはない。」と謳いました。この困難な時期に、わたしたちは互いに距離を置きますが、心はつながっています。これが「愛と信頼の距離」です。

  コロナウィルスは一時的に体に宿りますが、互いに信じあう人々が築く社会的免疫の連帯の前では無力です。わたしたちは勇気を出して、互いの「ワクチン」となり、自身と隣人を守りましょう。「世に勝っている」イエス・キリストが共におられます。

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