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火曜日, 5月 11, 2021

「日常の朝」を賛美する

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「日常の朝」を賛美する  

山梨英和大学 宗教主任 洪 伊杓

「朝ごとに、あなたの慈しみを/夜ごとに、あなたのまことを述べ伝えることは十弦の琴に合わせ、竪琴に合わせ/琴の調べに合わせて。主よ、あなたは/御業を喜び祝わせてくださいます。わたしは御手の業を喜び歌います。主よ、御業はいかに大きく/御計らいはいかに深いことでしょう。」(詩編92編3-6節、新共同訳)

 もう秋になり、あちこち紅葉の色が増えています。朝晩の空気も冷たくなり、寒いほど頭はより清くなるような気がします。4月の着任から、桜、桃の花、タンポポが咲き、その後真夏に入ると私が務めている山梨の大学はカナダ人宣教師たちが建てた理由なのかメイプルが美しい緑色に映えていました。木の枝にはヒバリ、ヒヨドリが飛んで来て、その声は淋しいキャンパスでより軽快に聞こえて来ます。春は過ぎ去り、いつの間にか夏を迎え、ふと頭に浮かんだのがイギリスの詩人ロバート·ブラウニングの「春の朝」(はるのあした、Pippa’s Song)という詩です。

山梨英和大学の春

「時は春、日は朝(あした)、朝は七時(ななとき)、片岡に露みちて、揚雲雀(あげひばり)なのりいで、蝸牛(かたつむり)枝に這ひ、神、そらに知ろしめす。すべて世は事も無し。」(上田敏訳詩集『海潮音』1905年)

新型ウイルスのため全世界が混沌の中に置かれていますが、むしろ自然は自らの時間によって動き、変化させて行きます。ブラウニングの詩は平凡な日常を歌っていますが、そのような時間こそ神が与えて下さった恩寵の時間であることを気づかせてくれます。日常が奪われる前には決して気づかなった毎日、毎瞬間の大切さです。学校で友と会い、一緒に学び、話し合い、食し、聖書を読み、賛美する時間がどれほど奇跡的な瞬間だったかを… 

山梨英和大学の夏

今日も新たな朝、そして新たな命が与えられました。新型ウイルスは「急性呼吸器症候群」(SARS)が変異したウイルスです。感染すると呼吸が苦しくなり、若いスポーツ選手ですら数日で虚しく命を失う姿に触れ愕然とします。「その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(創世記2:7)とのみ言葉のように、新鮮な朝の空気を吸うことは「命」が与えられたということを実感させます。詩篇の著者は、神が与えてくださった「命」に感謝し、朝起きて目覚めた瞬間に「いかに大きく、いかに深い」「あなたのまこと」と褒め称えています。

山梨英和大学の秋

今年の「春と夏の朝」は過ぎ去り、「秋と冬の朝」を過ごしています。神がお創りになったこの世界が「春夏秋冬」を経て、来年も再び新しい「春の朝」を迎える時、すべての患難を乗り越え、平凡な日常が回復されていることを願います。この2020年の春が苦しみを伴ったからこそ、神のみ名を讃美する次の「春の朝」

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